ゆとりあるパワーを生み出す空冷DOHCインライン4エンジン、それはまさに芸術品である。カムチェーンをセンター部に配置することで左右相似形のデザインを確立。整然と並ぶシリンダーフィンと二つのカムタワーが、動力源としての存在を超越した美しさを醸し出しています。
バルブ挟み角は吸気29°、排気28.6°とやや大きめに取り、吸排気バルブの大径化を実現し、73.5mmというビッグボアには1シリンダーあたり2本のスパークプラグを設けることで火炎伝播距離を短縮するとともに、新たに搭載されたK-TRIC(カワサキ・スロットル・レスポンシブ・イグニッション・コントロール)により、エンジン回転数とスロットル開度から常に最適な点火時期を設定し、素早く確実な燃焼を促進している。
ピストンは頂部をフラットにし、受熱面積を少なくすることで燃焼室温度の上昇を抑えるとともに、スカート部も短くカットすることで、慣性質量も低減。
シリンダーヘッドの2番と3番にはエアダクトを設置し、走行風を導入してスパークプラグ周辺を効果的に冷やすと同時に、5,400kcal/hの基準放熱量を持つ 大型オイルクーラーも装備して、長時間の走行においても安定した性能を発揮できるよう配慮している。
排気系は1番と2番、3番と4番をそれぞれクランクケースの下で連結し、さらにサイレンサー直前で左右を連結する4into2方式を採用。排気脈動効果により中低速から豊かなトルクを引き出すとともに十分な消音容積も確保。
また、一軸二次バランサーを装備して振動の低減を図るとともに急激なシフトダウンなどに伴う駆動系の衝撃を緩和するバックトルクリミッターも装備。
さらにシリンダーヘッドには新気を導入して排出ガスを再燃焼させる「KCA」と、サイレンサー前端部に設置されたパイプ触媒からなる排出ガス浄化システム「KLEEN」を搭載し、環境にも配慮したパワーユニットとしている。


